「歯固めおもちゃ」販売終了のお知らせと3.11に想う事

皆さんこんにちは〜♪

コロナウイルスの影響で、普段とは違うちょっと落ち着かない日々の中、今年も3月11日を迎えました。

今、Sonrisa-Babyの商品としてお届けしている歯固めネックレスや歯固めおもちゃは、東日本大震災で大きな被害をうけた宮城県石巻市のママ達が作ってくれています。

でもこの1年、夏にTwitterの「歯固めジュエリー」の炎上で当店の名前が偶然ピックアップされてしまってから、思いもかけなかったしんどさにずっと直面しています。

石巻の「みなみ浜 つなぐ館」の震災前の航空写真。
記憶をつなぐこと、伝えるっていいなと思った。

東日本大震災から9年。

8年前、被災されたママ達にアクセサリー制作のお仕事を作るというプロジェクトに声をかけてもらってご縁ができた石巻。

上手くいく事ばかりではなくて、難しい事や誤解が生じた事も何度もあったけれど、仕事を通して何度か訪れるうちに私にとって特別な街になりました。

「震災」も「復興」も、そこに暮らす人の数だけあると思います。
前を向いて新しい東北を作っている人もいれば、辛い思いと共にあり続けている人もいます。

震災や復興は関係なく、同じ子育て中の同世代として、ゆるやかでも繋がりつづけていけたらいいな・・・と思い、これからも商品制作を依頼し続けようと決め、思い切って子連れで再訪したのが2年前でした。

長女4年生、次女2年生の夏休み。
子ども達にも震災について学んで欲しかったし、
家族ぐるみで訪れる街にしたかった。

2017年に訪れた石巻や女川は、新しい市場や素敵なお土産物屋さんなども出来ていて、若い世代の方が石巻を盛り立てていこうという活気を感じて、こちらがパワーをもらって帰ってきました。

その時の出張記はこちら → 石巻出張記

そしてその出張から帰った後、ショップ立ち上げ当時にお客様からいただいた「引っ張られてもきれなくて、赤ちゃんが舐めちゃっても大丈夫なネックレス作ってください」という言葉を思い出して検索し、発見したのがシリコンビーズだったのです。

10年近く前にお客様がくださったリクエスト。
当時はシリコン素材のビーズはなかったので、
石巻から帰った後でこのビーズを見つけた時は本当に嬉しかった。

2017年の秋からシリコンビーズのシリーズを試作し、Zoomで石巻のママ達に制作指導をさせてもらい、何度もやりとりしてチェックを重ね、少しづつ歯固め系の商品を増やしていきました。

この商品の制作は「石巻でママのお家仕事を作る」という事がもう一つの大きな目的なのです。

それが他のブランドとは大きく違う点だし、だからこそ意固地にもなるんです。

ただ、当時は他の作家さんとチームでアクセサリーをメインにショップ運営をしていたため、お客様層もテイストも全く違う「歯固めジュエリー」に私の比重が偏りすぎるのも難しく、思ったように舵を切れませんでした。

そこで少しづつメンバーに相談し、時間をかけてそれぞれが自立に舵を切ったのが去年の事です。

私自身も、みんなの自立を期にオンラインショップをアクセサリーと歯固めの二つに分け、さあここからSonrisa-Babyをしっかり起動にのせて石巻への制作依頼数も増やしていくぞ!!!と、第1弾の大量発注をお願いしたのが、去年の7月でした。

石巻で皆さんがせっせと制作してくれていた8月。

思ってもいなかった激震が、私を襲いました。

Twitterの「歯固めジュエリー炎上」騒動と、たまひよオンラインさんへのご批判のコメントの嵐でした。

アメリカで事故が起こってしまった
「赤ちゃん用の」「琥珀の」歯固めネックレス。

色々と、タイミングが辛すぎた。

やっと。丸2年かけてメンバーも説得して。
メンバーの中には収入が激減するのに理解して応援してくれた人もいるのに。

子どもや旦那にも理解してもらって、さあここから!!と思っていた矢先。

全く関係のない海外の事例をきっかけとしたツイートで、全部が崩れました。

胃が痛いどころの話じゃなくて、心折れまくり、眠れない日が10日ほど続いて。

実は今でも、Twitter経由で「Sonrisa-Babyの安全性への取り組みとTwitterの話題について」の記事に毎日のようにアクセスがあります。

先月はTwitterで集客されている作家さんから
「まだ作っているのですか?こんな危険なものを作り続けるのをやめませんか?私はフォロワーも5000人以上いますが、危険性をわかってから作るのをやめました。」とご連絡いただきました。

言いたくなるのもわかります。
自分は作っていたのをやめた。
あなたはなぜ固執するのか。
商売優先か。

そう見えるのかもしれないですが、掛けてきた想いとエネルギーと時間と、何より覚悟は、多分それなりに大きい事もわかってほしい。

当店の「歯固めネックレス」。
引っ張られても切れない構造で、
「ママ」が使う事を前提としています。

色々と考えました。

私がここで「歯固め作るのやめます」と言えば、一番簡単だし楽だし、それは一つの責任の取り方かもしれない。

でも、そうしたら今までうちの歯固めをご出産ギフトとして贈ってくださった方を裏切るみたいで、そんな事したくない。

何よりも、強度を十分確認して一つ一つ作ってくれた石巻の作り手さんや、その検品を一つ一つして送ってくれた担当者さんの事も、信頼しないみたいになる。

最終的に私もさらに検品するので、三人がかりで検品してからお客様にお届けしているプライドもある。

石巻の素敵なカフェとお土産物屋さん。
またこのお店行きたい♪

でも。

相変わらずTwitterではこの話題が時折繰り返されています。

当店の商品ではなくても、ハンドメイドの「歯固めおもちゃ」で事故が起きたら、きっとこの流れからその非難は当店にも向かうでしょう。

さらに最悪のケースでは、ハサミを入れて切ってしまう事だってできるわけですから、当店のものを事故品にする事だって可能かもしれません。

運の悪い事に、このケースで名前が出た唯一のブランドが、当店だった。

だとしたら、うちの製品制作を委託しているのが石巻である以上、巻き込まれた時には石巻にまで迷惑がかかる。

そう判断したので、以下のタイプの商品の制作と取り扱いを終了する事に決めました。

レインボーティーサー 発売当初から人気があり、
たくさんの方のギフトとしてお選び頂きました。
今ある全ての在庫はハサミを入れ、
他の商品に作り変えます。
可愛いベビーモデルさん達に
お写真のご協力をいただいたSmile Teether。
こちらも販売終了いたします。
こちらは「ママ」が使うための歯固めブレスレット。
赤ちゃんに渡すものではないですが、
おもちゃがわりに渡して目を離されるケースが
想定されるため、こちらも終了致します。

目を離している時に「赤ちゃんが1人で口にする可能性のある商品」を終了します。

制作・販売を終了するのは、ハンドメイドの「歯固めおもちゃ」と「歯固めブレスレット」の商品です。

ママが使用し、抱っこされている赤ちゃんがカミカミする事を前提とした「歯固めネックレス」、シリコンやウッドの歯固めおもちゃ等をつなぐ目的の「歯固めホルダー」、ママが使用する目的の「キーホルダー」や、リクエストの多い「シューズクリップ」等の商品は今後も制作・販売の予定です。

石巻で作っていただいたレインボーティーサーやスマイルティーサーはたくさん在庫もございますが、全てハサミを入れて分解し、新たにホルダー等に作り直す予定です。

8年前?の石巻出張から帰った時の写真。
長女は4歳、次女は2歳。
初めてママのいない夜を過ごした2人。

去年の夏以来、もう本当に無理に続ける意味あるんだろうか?
2年も遠回りしている間に、株式会社化するほど大人気になっている素敵なブランドさんもあるのに、なぜよりによってTwitterの波を受けたのは私なんだろう・・・と、本当に何度も何度も心が折れました。

でもやっぱり、3月になってあの時と同じ季節が来ると、乗りかかった舟というか、一度見た夢というか、簡単に降りたくないし、どうせならやっぱり一緒に仕事し続けたいなぁと思ってしまう。

今は閉鎖されてしまった「たまひよオンライン」さんで
ご紹介いただいていた文章。

それにね、赤ちゃん抱っこしたまま遊ばせられるネックレスって、ほんと便利だと思う。

引っ張られてちぎられちゃうんじゃなくて、引っ張っても舐めても、「おーおー、それで遊んどいて〜♪」って余裕で見てられるなら、おおらかに気楽に、子育てもおしゃれも楽しめる。

実際に、そういったお声もたくさん頂戴してるのです。

もう、それでいいと思う。
欲しいと言ってくれる方がいる事も、作り手の想いも、許して欲しい。
それでいいって事にしてもらえませんか?

私はそう思うので、これからも歯固めネックレスは作り続けさせてください。

歯固めホルダーも、基本的にスタイなどに取り付けて使い、それそのものを口に入れる目的では作っていないものなので、こちらもご理解いただけると嬉しいです。

最後に、ハンドメイドの「歯固めおもちゃ」を作っておられるブランドさんについては、それぞれの会社様、作家様の考えやこだわり、責任をもって作られている事と思います。

人それぞれ。
それでいいと思います。

最後に、この「歯固めジュエリー」に関する一連の件について、このブログにコメントをいただいても基本的に現在は返信を控えさせていただいています。
その理由は、私の返信がまた違うツイート等になって一人歩きするリスクを減らすためです。

大変申し訳ありませんが、「歯固めおもちゃ」の制作・販売を終了する事をもってSonrisa-Babyとしてはこの件について一定の区切りをつけさせていただけたらと思っています。

私は私のできる事を、これからも毎年3.11を迎える度に小さく決意をあらたにできますように。



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