SONRISA WORK STYLE LABO について

はじめまして

みなさまはじめまして。
SONRISA WORK STYLE LABO主催の勇上澄子です。

2010年に、当時1歳と3歳の娘たちを育てながらハンドメイドアクセサリーのオンラインショップSONRISA を立ち上げ、それ以来「家族も自分もご機嫌」をモットーに最適なワーフライフバランスを模索しながら、ショップを成長させてきました。

SONRISA では現在、 実の妹を含む3人の制作ユニット&things、個人作家のJ ProductsWisteriaなどのアクセサリー作家さんの作品もお取り扱いしており、ハンドメイドアクセサリーのショップとしては珍しい「複数作家で運営するオンラインショップ」としてお客様にご愛顧頂いています。

そんなネットショップ店主が、なぜ「WORK STYLE LABO (働き方の研究所)」なるものを立ち上げたのか。

それは、今まで累計9名の作家さん達と共にショップを運営してきた過程で、一般的な起業スキルや集客術だけでは上手く行かないことや、「ハンドメイド作家・ママ起業家だからこその悩み」「女性ならではのマインド課題」というものに何度もぶつかり、ああでもない・こうでもないともがきながら乗り越えてきた経験や知識を、同じように悩んでいるハンドメイド作家さん・ママ起業家さんにシェアしたいと考えたからです。

ママのおうち起業を取り巻く環境

女性起業」や「週末起業」、「好きな事起業」「ハンドメイド起業」など、『起業する』というワークスタイルはすでに珍しいものではなくなり、特に子育て中の女性が「家族との時間を大切にしながら家でできる仕事」という規模で立ち上げるビジネスのハードルは、技術的にも資金的にも心理的にも下がっています

そしてそれに合わせて、個人起業家向けのスタートアップセミナーや集客セミナー、コンサルティングサービスも多種多様に存在し、それらの広告を目にしない日はないと言っても過言ではありません。

私自身も、今までいくつかの女性起業塾やビジネス講座、コーチングセッションなどを受け、女性起業家交流会にも参加してきました。
それらのおかげでショップ運営が軌道にのった面ももちろんありますが、思い返してみるとコストとメリットが合っていなかったものや、(結局受講はしなかったのですが)自分には合わない高額セミナーを契約しそうになったり、タイプの違うビジネスで成功された方のアドバイスを自分には合っていない事を分からないまま取り入れ、逆に空回りし続けた経験もあります。

ママ起業家のニーズと一般起業家のニーズにはズレがある?

そんな起業初期を経た上でわかったのは、家族との時間を大切にしながら働きたい」というママ起業家のニーズは、一般的なビジネスセミナーで想定される起業家のニーズ(売り上げを最大化したい事業拡大したい、など)とはスタンスが違うため、自分で自分のニーズを意識していないと回り道をして、最悪の場合は望んでいた未来と違う結果さえ招きかねないという事でした。

具体的には、

  • ビジネスが想定以上に軌道に乗って忙しくなりすぎ、その後に燃え尽き症候群のようになって停滞してしまう。
  • 逆に寝食を忘れて仕事にのめり込んだ結果、身体を壊したり、家族関係が悪化したり、お子さんに気になる行動が出てきたりして、結果的には家庭もビジネスも停滞してしまう(もしくは離婚等の望まない結果になる)

等のケースが挙げられます。

SONRISAの場合:過労と睡眠不足でぶっ倒れました

私自身も、起業1年目に起業塾で指導して頂いていた頃、娘たちが3歳・1歳という可愛い盛り&手がかかる盛りだったにも関わらず、起業塾・フォトスタイリング講座・ビジネスコンサル講座と3つの講座を掛け持ちし、起業家交流会にも所属し、ショップではコラボ事業の立ち上げを2件立て続けに行う事になり・・という時に、過労と睡眠不足による目眩で倒れ、「子どもの為にちゃんと寝ろ!!」と主人に叱られて目が覚めた事があります。

その当時、ショップも既に軌道に乗り始めていましたし、今もおつきあいが続いている事業の立ち上げ期で忙しかったという事情はありますが、忙しすぎて家はぐちゃぐちゃ、子ども達の保育園へのお迎えは連日最終組夜ご飯を食べさせるのが9時台・・なんていう時もザラで、起業した理由であった「家族との時間を大切にしたい」という目的は何処へやら・・・という状態でした。

その当時何よりも怖かったのは、「今、子ども達が大きな怪我や病気入院する事が起きたらどうしよう・・・」という事でした。
子ども達のそばにいられるように」と思って始めた在宅起業のはずなのに、仕事に没頭しすぎた結果、本当に必要な時に子どものそばにいられないかもしれないという事実に気づき、努力の方向性が間違っていたのでは?と思い至ったのです。

幸いその目がまわる様な忙しさは、年度の変わり目と引越し(当時、今の自宅を建築中だった事も多忙の要因でした)を機に8ヶ月ほどで落ち着き、主人が私の起業に理解のある協力的な人だった事にも助けられてなんとか乗り越える事ができましたが、もしこれが主人の反対を押し切っての起業であったなら、夫婦関係も壊れていたかもしれません。

家族の成長に合わせて仕事も成長させよう

私の場合はその後今暮らしている田舎のニュータウンに引越し、子ども達が保育園から幼稚園に変わった事もきっかけに、仕事の進め方を根本から見直し、可能な限り早く成長・安定する」というビジネス優先の進め方から「家族の成長に合わせて仕事も成長させる」というワークライフ一体型の進め方に軌道修正する事を決めました。

家族の成長に合わせて仕事も成長させる」ワークライフ一体型の仕事の進め方とは具体的にどういう事かと言うと、ビジネスの運営主体を「私」という「個人単位」で見るのではなく、「家族単位」で運営しているような視点で捉え直す事、です。

例えば、引っ越したばかりの6年前、娘達はまだ4歳と2歳。
次女はまだオムツも外れておらず、保育園には入れず幼稚園に入園したため、朝9時台に送って行き14時〜15時にはお迎えに行くという暮らしが始まりました。

帰宅してからの外遊びもまだ小さいため当然付き添いが必要ですし、夏休み等の長期休みは預ける事も出来なくなり、幼稚園行事への参加や習い事の送迎なども増え、引越し前のようにフルタイムで仕事に没頭できる環境ではなくなりました。
同時に主人も通勤時間が1.5倍になり、転職の結果フレックスタイム制から従来型の勤務体制に変わり、家事の分担比率も大きく見直さざるを得なくなりました。

そういった状況の変化に「ああ、もうこんな状態では仕事を大きくするなんて無理」と諦めそうになったり、思ったように仕事ができないストレスを感じた事もあるのすでが、その時にふと「そっか!今必要なのは発想の転換だ!」だと思ったのです。

どういう事かというと、「今はチーム勇上の基盤づくりの時期。**年後には仕事時間をこれくらい確保できるようになるから、この頃までに仕事をこんな風にもって行こう」というように将来の家族の段階に合わせて事業内容をイメージし、今はその準備期間だと捉え直し「家庭と仕事、両方の側面から」準備を進めるのです。

それも、「最短・最速で進める」という視点を一旦捨てて、「ゆっくり・じっくりでいい」と割り切る事。
子どもの成長を楽しむように、「スピード!スピード!スピード!」という最速思考を一旦保留してみる一種のパラダイムシフトが必要です。

ワークライフバランスからワークライフインテグレーションへ

かつては「ワークライフバランス」という言葉でそれぞれ別物の「ワーク」と「ライフ」をいかにバランスよく保つか、という視点で仕事と暮らしが語られていましたが、今は「ワークライフインテグレーション(一体化)」というように、要は暮らしと仕事をひとつながりに考える時代にシフトしてきています。

そしてこのワークライフ一体型の視点こそが、ママ起業家の本来の姿に合致する視点だと思います

それならば、家事や育児をスムーズに回すスキルを身につける事や、家族をチーム化して味方につけることができるようになれば、いざビジネスを大きくするぞ!という時期が来た時にその経験が仕事にも活かされ、全力投球できる下地が盤石に整う事になると思いませんか?

しかしとても残念な事に、この視点は男性起業家にはまだなじみのない考え方なので、一般的なビジネスセミナーで語られる事はなく、なかなか理解もしてもらえません。

実際に私もこのような事を話した際、「本気で事業をしたいなら家事をアウトソージングするぐらいの経営的視点をもった方がいい。自分にしか出来ない事に集中し、家事や育児のアウトソース代を稼ぐくらいの意識に変えないと」と指摘された事も1度や2度ではありませんし、「そっか、確かに趣味起業だったらゆるくやった方がいいよね」と話しを終わられてしまった事もあります。

もちろん、女性起業家の中にも最初から億単位の年商を目指して最短・最速で事業を拡大したいという規模感の方もいらっしゃいますし、家事や育児にプロの手を借りる事は私も基本的に賛成です。

「でも、そもそもそこを目指して起業したんじゃないよね?」という人の場合、そこで素直に「そっか!家事代行サービスの単価から最低限上げなければいけない売り上げを計算してみて、どうすればできるか考えなくちゃ!」と考える前に、「そもそもそこまでしたいんだっけ?」と立ち止まらなければ、かつての私のように大きく方向を間違えてしまいます。

家族との時間を大切にしながら働きたいならココが重要

大切な事なので繰り返しますが、家族との時間を大切にしながら働きたい」というプライオリティで起業を選んだ人の場合、一般的な起業とは重視する事の順序が違う為、ビジネスの進め方においても最初から「家族との時間を確保できるか」を念頭に置き、「家族単位で無理なく成長できるビジョン」を立てる事が重要です。

そして「ライフ」に比重がかかっている時期は、無理に「ワーク」の時間を確保しようと躍起になるのではなく、その間は積極的に「家族の幸せを増やすためのスキル」の習得に力を入れ、「ワーク」は将来大きく広げるための下準備をコツコツと積み重ねる

私の場合、ライフ面でせっせと学んだのはライフオーガナイズ®︎などの整理収納分野と、アドラー心理学や選択理論心理学、ポジティブ心理学等の心理学分野家庭料理を得意とする先生のお料理教室や、それまではあまり関心のなかった地元のママ友を作る事などでした。

引っ越す前のビジネス脳全開だった頃の学びが、起業塾やビジネスに直結するスキル(フォトスタイリングや起業マインド、コーチング)だった事や、人との交流もキラキラ起業女子会的なものであった事と比べると、ある意味とても地に足のついた主婦感覚の強い事ばかりですが、これを学ぶ事で『家族』の幸せ度が上がるか」という視点で学んだ事は確実に我が家の幸福度を上げてくれ結果的に主人や娘達からも仕事を応援してもらえる体制ができ誰よりもストレスがなくなったのは他ならぬ私自身だったのです。

そしてその結果、3年前に次女が小学校に入学し「仕事上のギアチェンジ」の時を迎えてからは、ショップの運営も少しづつ規模拡大路線に舵を切り、今年は所属する作家さんの売り上げも過去最高を達成し、かつての遠い目標だった月商もお陰様で無理なくクリアできるようになりました。

このサイトでお伝えしたい事

このサイトでは私達のように「家族との時間を大切にしながら働きたい」ハンドメイド作家さん・ママ起業家さん達に向けて、私達がこれまで習得してきた知識やスキルの中から、「これは暮らしの面ではこのように、仕事の面ではこのように役立った」という結果が出たものをご紹介し、それぞれの分野のプロの方のお力も借りながら家族も私もご機嫌が叶うおうち起業術」として情報配信や講座の開催、座談会などのコミュニティ作りを行って参ります。

もしあなたが、仕事は成果が出ているけれど実は家庭にこんなしわ寄せが・・・という事で悩んでいたり、家庭の状況がこんな感じだから立ち上げた仕事をどう進めていいかわからない・・というようなお悩みを抱えていらっしゃるなら、ぜひ一緒に考えて行きましょう。

あなたの課題はきっと他の誰かの課題でもあり、3人寄れば文殊の知恵、共に考える事で解決策が見えてくる事があるかもしれません。

これから共に「家族も自分もご機嫌」に人生を謳歌してゆきましょう。

平成30年9月13日 SONRISA WORK STYLE LABO主催 勇上澄子